さて、私にとって土地探し以上に難関だったのが、住宅ローンの審査である。
癌による甲状腺亜全摘手術から3年
術後3年経過すれば、住宅ローンの審査申し込みに手術歴は申告しなくていいから問題は解消するものと思っていたが、そんなに甘くはなかった。
術後、甲状腺から供給されるホルモン不足を補うためにチラーヂンSというホルモン剤を飲んでいた。
これは死ぬまで、一生飲み続けなければならない。
ということは、ホルモン剤とはいえ投薬治療を受けていることとなり、これは申告しなければならない。
それに、3年前、術後すぐにローン仮審査の申し込みをした際、甲状腺癌摘出の手術を受けたと申告しているのであるから、その情報は保険会社のデータとして残っており、団信(団体信用生命保険)の保証が付かないということであった。
ただ、この時、珍しく私に幸運の女神がほほ笑んだ。
金融機関に勤めていた私の高校・大学時の同級生が、私の自宅にほど近い支店で支店長に就いていたのである。
団信の保険なしでも、プロパー資金なら利率がその分高くなるものの融資できる可能性があるという。
今、加入している生命保険の保険金額以内なら融資できるだろうということだった。
全ての保険証書の保険金額を計算してみると辛うじて、融資希望額を超えていた。
そう伝えると、支店長自ら私の職場まで来てくれた。
家から持ってきていた保険証書の写しを渡すと、「君の人間性については私が保証するから、まず、審査は通るだろう。」と言ってくれた。
友とは有り難いものだ。その時、つくづくそう実感した。
これで、安心して依頼先選びに専念することができるようになった。
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