家づくりの検討の中で最も苦労したのが土地さがしだった。

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 甲状腺ガンの手術から2年が経過し、着工予定まであと1年となった頃、真剣に土地さがしを始めた。

 転勤族の我が家であるが、鹿児島市内では南部の小松原、東谷山方面に賃貸を借りて生活した期間が長かった。


 この地域は、大型商業施設が近隣にいくつもあって、その利便性の良さが気に入っていたからこの界隈で適当な土地を探すこととなった。

 予算は、1,600万円

 イメージとしては40坪、坪単価40万円。容積率80%として延床面積32坪まで可能ということになる。


 しかし、この周辺は新築用の宅地として大変人気があり、この条件で出てくるのは、ほとんどが北向きか西向きの土地だった。


 希望は南向きか東向きであるが、北側道路であっても南側隣家の外壁から日差しが確保できるだけのスペースが保たれれば、プライベートも保てるということで候補には挙がってくる。

 ただし,この場合は42坪は欲しいところ。


 西向きの土地は、私の希望の間取りを取ろうとすると、玄関からリビングへの廊下が長くなり不経済だ。


 そんなことを考えているとなかなか、手頃な土地は出てこなかった。


 アットホーム宅建業協会REネットのWeb版などの物件情報は、隈なく目を通した。


 地元の不動産業者を何件も廻り、希望する土地のメモを渡して、めぼしい物件が出てくればすぐに連絡をもらえるよう頼んでおいた。


 なかなか、自分の希望ばかり言ってみたところで、それが100%叶う土地など出て来るはずもないので、希望する項目の一つ一つに自分のこだわりが強い順番を記載しておいた。


 ベルハウジングの徳永さんは、新しい売り土地の情報が入る都度、真っ先に連絡をくださり、何か所か現地まで案内してもらったが、それでも私が納得する土地に巡り会うことはないまま月日は過ぎていった。
 
 なかなかいい土地が見つからす、焦りを感じていた2007年の11月、無印の家の浜田さんから、谷山に新規造成地の計画があると連絡をいただいた。
 
 当時、浜田さんは晃栄住宅を退職後、無印の家の営業をされていた。

 面積は希望より小さいものの破格の予算で、5メートル私道を挟んで7区画に造成される予定の土地である。


 それまでいくつも売りに出された土地を見る中で、古い住宅が立ち並ぶ中に一軒新築住宅を建てるより、何区画かまとめて造成された土地に新築の家が並ぶ方が見栄えもいいし、近所付き合いもしやすいのはないかと思っていた。


 だから、この造成地は私にとって大変、魅力的な土地に映った。


 予約が可能になった際には、すぐに連絡を貰えるよう浜田さんにお願いしたが、並行して、もっといい土地がないか、土地さがしの日々が続いた。



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