9月9日、建て方の作業が行われた。


 最近の建て方はクレーンを使って行われるので、作業の進捗は驚くほど早い。

021建て方

 クレーンの作業は午前中で終了し、午後、大工さん5人での手作業で、棟木(むなぎ)が上がった。

 ここまで完了していわゆる「上棟」となる。


022建て方2

 さて、この日に上棟式までやれれば良いのであるが、参加者の都合も考えて平日にやるよりも週末にということになり、9月13日の土曜日に執り行うこととなった。

 その日、鹿児島地方はあいにくの雨模様
 
 昼過ぎから小雨が降り続き、時折、雨足は強くなった。


 これは餅まきは断念せざるをえないかと思わせるほど雨は降り続いた。


 しかし、ヤマサハウスの皆さんがご近所さんを回り声をかけてくださったおかげで、夕方5時にはビニール袋を手にした人たちが集まってくれた。


023餅撒き

 いよいよ、上棟式の始まりである。


 まずは、施主、棟梁、現場監督、営業担当の4人が屋根の上に登り、四方祓え、拝礼、清め酒を行った。


 小雨の中ではあるが、2階の屋根に登るとすがすがしく、五色の旗が桜島をバックに鮮やかに映えていた。


 これは、住宅を新築される皆さんには、是非、体感していただきたい爽快感である。

024矢

 破魔矢飾りもセットされている。

 東西の方向のうち、親戚が少ない方向に向けてセットされるとのことであった。
 
 下では、子供たちがビニール袋を上向きに開いて待ち構えている。


  いよいよ、メインの餅撒きである。


 これを正式には「しとんぎ」と言うらしい。


025餅撒き

 通常、餅撒きに使う餅は、供え餅5組と投げ餅紅白366個(183組)で一セットらしいが、我が家では紅白餅を80組と節約した。


 小銭が365枚、5,000円分


 それにお菓子が約1,000円分 


 投げ餅、小銭、お菓子を屋根横の足場から撒くと、かなりの高さがあるからアスファルトに叩きつけられた小銭がバラッバラッバラッと大きな音をたてた。


 拾い集めている人たち(特に小さな子供)に当たらないように注意が必要だった。


 最後に、大きな供え餅を投げるのであるが、しっかり、キャッチした人もいれば、取り損ねてヘディングする人もいた。


 これはかなりの重さがあるから、キャッチしそうな人を決めて取りやすいように投げてやるべきだったと反省しきりであった。


 しとんぎ(餅まき)が無事終わったあと、建築中の1階に出席者が集まり、営業の植木さん、施主の私からの挨拶があって、弁当とお菓子の手土産が配られた。


 宴会までやりたいところであるが、出席者の帰りのことを考えて宴会は行わず、雑談程度の立ち話をして解散となった。


 それでも、家づくりにたずさわる施主側と作り手側の気持ちが繋がり、ここまで無事にこられた感謝と、今後の工事の無事と立派な完成を祈願するという意味で本当にやって良かったと感じた。


 準備してくださったヤマサハウスの皆さん、雨の中集まってくださったご近所の皆さんには感謝の気持ちで一杯である。


 さて、最近では住宅の新築をされた方でも棟上式を行わない方の方が多いが、私はこの上棟式に強い思い入れがあり、どうしても餅まきまでやりたかったのである。


 それは、遡ること約40年前


 私の父は腕のいい大工で、私の8歳の誕生日に誕生日プレゼントだと言って当時の実家を新築してくれた。


 子供のことであるから私は棟上げ式(私たちはそう呼んでいた。)の餅撒きを楽しみにしていた。


 しかし、棟上げ式の当日は雨天で餅撒きができず、幼い私はご近所に餅、お菓子、小銭の入った袋を配って歩いた。


 それが残念でならなかったのだが、歳月を経て、自分が施主となって餅撒きをするチャンスが巡ってきた。


 だから、今度こそ餅撒きをやりたかったのである。


 その夢がかなって、こんなに嬉しいことはなかった。


 餅撒きを含めて、上棟式は愛すべき日本の風習だと思うから今後も守っていってほしいし、住宅を新築される皆さんには、是非、この喜びを味わっていただきたいと思うのである。



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