ブログをやっていると、ごく稀に掲載している画像をテレビの放映に使わせてくださいという依頼のくることがあります。

 我が家のウンベラータの画像がTBSの「王様のブランチ」で使用されたのは、2014年12月27日のこと


 その頃のMCは、まだ渡部建ではなかったと思いますが…

王様のブランチウンベラータ

 今回の話題は、このウンベラータではなく、その左側にあるサッシです。

 我が家のリビングは南側の私道に面しています。


 目隠しとなる植栽や柵がなかったため、掃出し窓は東側に設置し、南側の窓はこの3連の縦すべり窓にしました。

 そして、ガラスは遮熱タイプのLow-E(ローイー)ガラス
 

 ある冬の天気のいい日の昼下がり


 外はポカポカ陽気です。


 この3連サッシのガラス越しに入ってくる日差しも、さぞ暖かいだろうと手をかざしてみました。


 すると、私の手は明るく陽に照らされているのには、全く日差しの暖かさを感じません。


 これこそ、遮熱タイプLow-Eガラスのデメリットです。


 隙間風ピューピューの私の実家でさえ、こんな日はガラス越しの陽だまりの暖かさに幸せを感じたものでした。


 なのに、Low-Eガラスにしたばっかりに、その暖かさを感じることができない。


 しかし、実はLow-Eガラスのタイプを使い分けさえすれば、そのデメリットを防ぐことができるんです。


 前回の記事「Low-Eガラスの特性と表示=見分け方について」でご説明した通り、Low-Eガラスにも遮熱タイプと断熱タイプがあります。

遮熱タイプ
断熱タイプ

 私が体感したこの出来事は、


 ”南側だから、日射の遮蔽を重視して遮熱タイプ”


 ”鹿児島は日差しが強いから全部の窓が遮熱タイプ”


 という常識に、私が疑問を持ったきっかけでした。


 この時から、建築には素人の私が、Low-Eガラスの東西南北方位別の使い分けを真剣に考え始めました。


 我が家は、ほぼ南南東向きに建っています。


 その前提で、私が導き出した結論

 【西側】


 西側は西日が入るので、遮熱タイプが効果を発揮しますから遮熱タイプ


 【北側】  


 夏の太陽が沈むのは、真西からかなり北側に振れています。


 夏至から約1ヶ月後の7月21日の午後6時で、鹿児島では太陽は高度15.5°、方位角284.7°の位置にあります。


 そのため、我が家の北北西側の窓には強い西日が差してきます。


 だから、こちらも遮熱タイプ
 
 【東側】

 東側は、冬の日の出の方角は、東というより東南東(冬至の日で方位角約117°)です。

 冬の日射熱の取り込みに期待するより、夏の午前中の日射遮蔽を優先した方がいいので遮熱タイプ


 【南側】

 問題は南側です。


 夏の太陽高度は高いため、日中の日差しは南面のサッシからはあまり入ってきません。


 その日射遮蔽をするために、せっかくの冬の暖かい日差しを遮るのってもったいない。


 だから、南側のみ断熱タイプのLow-Eがいいのではないか。


 2009年当時、私はそう思いましたが、当時はネットで調べても温暖な地域で南側に断熱タイプを使うべきといった意見は、まず見つかりませんでした。


 それで、2009年12月のブログ記事「Low-eガラス、遮熱と断熱の東西南北使分け」では、自分は南側に断熱タイプのLow-Eガラスを使いたいと言いながら、温暖な地域では東西南北Low-Eガラスがベターと結論付けています。


 しかし、2013年3月の記事「Low-eガラスの日射熱取得率から遮熱・断熱タイプを使い分ける。」では、温暖な地域でも南側は、断熱タイプのLow-Eガラスと断定しています。


 これは、当時、素人の私が実際に自分が体感したことを元に結論付けた意見でした。

 そして、今回、改めて 

 鹿児島でも南面は、断熱タイプのLow-Eガラス


 最近になって、建築家や断熱の専門家のYouTubeなどでは、6地域以南でも南側は断熱タイプのLow-Eガラスという意見をよく耳にするようになりました。


 それでも、鹿児島では、ほとんどのハウスメーカー、工務店がすべての窓ガラスに遮熱タイプのLow-Eガラスを使用しています。


 営業担当に聞いても、これまで同調してくれた人に会ったことがありません。


 誰一、南側は断熱タイプを使用すべきですと断定してくれたのは、建築工房 匠 の福迫社長さんだけでした。
 (他にもいらっしゃるでしょうが、まだお会いしたことがないので)


 私は、福迫社長の「南側に遮熱タイプを使うという人は温熱環境の勉強が足りない人だ。」という言葉に意を強くしたものです。

 特に「パッシブデザイン」を標榜しながら、南面のサッシが遮熱Low-Eガラスを使用ってどうなの?


 って、思っちゃいます。

 もっと、自然の力を活用してこそのパッシブデザインなんじゃないのかな?

 パッシブデザインを標榜されている工務店の皆さん

 もし、遮熱タイプのみ使用されているのであれば、真剣に考えてみませんか?

 建築に関しては素人の私が偉そうなこと言って申し訳ありません。

 どうしても、南面全面に大きな窓を設けたいという方は、遮熱タイプでないと冷房のコストがかかってしょうがないかもしれません。

 また、壁が南向きというより南西向き位だとやはり西日対策を重視すべきでしょう。


 そうでもない限り、軒を深くすればある程度の日射は防げます。

南側

 最近では、アウターシェードを設置するご家庭も増えています。

アウターシェードデッキ

 こういうものや

アウターシェード枠


 こんなタイプもありますね。
 (画像はいずれも、YKKAPのカタログ アウターシェードからお借りしました。)

 この効果は絶大ですから、このような工夫をすることによって夏の日射は防げます。


 しかし、一旦、遮ってしまった日射熱は取り戻すことができません。


 こうして、考えてくるとやはり、南側は断熱タイプのLow-Eガラスが最適だと思います。


 鹿児島は、7地域で温暖だから、そこまで日射の取り込みを重視しなくてもと言われる方がいらっしゃるかもしれません。


 しかし、暑い、寒いは人の感覚によるものであって、平均気温などの数値だけで語れるものではありません。


 私は鹿児島市が宮崎県と同じ7地域ということにさえ疑問を持っています。


 太平洋側の志布志市あたりなら7地域で納得ですが…


 鹿児島市は、ほぼ毎年と言っていいほど雪も降りますし、氷点下に下がる日も結構あります。

 2月1日のプロ野球キャンプイン初日

 宮崎市の巨人は、春のような陽気で伸び伸び練習

 鹿児島市のロッテは、みぞれが降る中凍えながらの練習
 

 そんな光景は、以前、よくありました。

 やはり、鹿児島でも冬は寒いと感じる人が多いのですから、せっかくの太陽の恵みはありがたく頂きたいものだと思います。


 そして、鹿児島でも断熱Low-Eガラスを使用するハウスメーカー、工務店が増えることを祈っています。

 Low-Eガラスを使い分けたくない理由としては、業者が取り付けを間違う可能性があるから

 それも分かりますが、それはあまりに非建設的な理由ですよね。

 「うちでは、既に断熱タイプを使てるよ!」と、言われる方は是非、コメント欄にお知らせください。

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